令和5年6月28日より公益社団法人藤沢市医師会会長を拝命させていただいている石原宏尚と申します。
藤沢市医師会は「医道の高揚、医学及び医療の発達並びに公衆衛生の向上を図り、社会福祉を増進すると共に会員の連携と相互扶助を目的とする」を主旨とし、昭和22年11月1日に設立され、74年の歴史を持つ医師会です。令和5年6月末において会員医療機関343施設、会員数624名を有する、神奈川県下では横浜市医師会、川崎市医師会及び相模原市医師会に次ぐ医師会となりました。
また、当会は平成25年4月1日に社団法人から公益社団法人へ移行し、公益性及び公共性をより重視した事業を行っております。
現在、藤沢市の人口は約44万人になり、全国的に人口減少が叫ばれる中、本市は増加の傾向が続いております。人口の増加と高齢化が進む同市の課題としては、市民が安心で安全な生活が出来る街づくりが急務となっております。当会は藤沢市と協働して医療、介護及び教育の分野で医師会事業を継続しております。
具体的な事業としては、救急事業として休日夜間急病診療所の運営(藤沢市医師会館・藤沢市保健医療センターの2ヶ所:内科・小児科・耳鼻科)や会員医療機関による救急輪番制の運営(内科二次、外科系、眼科及び産婦人科)、湘南看護専門学校及び湘南ナース総合支援センターの運営、健康診査・予防接種等の受託、学校医・保育園医の推薦(委嘱協力)、在宅医療支援センターの運営、スポーツ関係団体との連携、産業保健事業への参画、市民への医療関連情報の発信(「藤沢の医療を考える集い」の開催や市民広報誌の発行)、災害地域への医師派遣(東日本大震災)等を実施して参りました。
特に令和2年より行なった新型コロナウイルス感染症対策ではダイヤモンドプリンセス号への神奈川J M A T派遣から始まり、P C Rセンター(日本初のドライブスルー型施設含む)の設置、南北休日診療所における発熱外来、罹患者への在宅での治療(地域療養神奈川モデル)、南休日診療所でのオンライン診療(K-COC)と行政との協力で地域医療に貢献してきました。
令和5年度事業計画では、特に重要施策として①藤沢の救急医療体制の状況分析と今後の方向性の模索②藤沢型地域包括ケアシステムにおける医師会の役割の周知③かかりつけ医法制化への対応④病診病病連携に於けるI C T活用の検討⑤オンライン診療普及に向けた対策、緊急施策として①新型コロナウイルス感染症への対策(新型コロナウイルスワクチン接種事業含)②働き方対策への対応③公益目的事業内容の見直しなど実施していくと共に、従来事業の充実を図っていくことが必要と考えております。
今後とも、医師会活動にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
公益社団法人 藤沢市医師会
会長 石原 宏尚