住み慣れた自宅などで、医療と介護を受けながら療養生活を送ること、それが在宅医療です。
私たちは、元気でいる時は病気のことや介護のことなどあまり考えません。しかし、突然の病気やけがが原因で、あるいは年齢を重ねることによって、医療や介護が必要になっていきます。
治療やリハビリを受けて元の生活に戻ることができれば良いのですが、年齢が高くなるほど、以前の元気な姿を取り戻しにくくなってきます。外出もむずかしい状態であるならば、自宅にいながら医療と介護を受け、自分らしく生活できる在宅医療は、ひとつの選択肢です。
在宅医療は、病気の管理に加えて、患者さんやご家族の生活を支えるために、医師・歯科医師・薬剤師・訪問看護師・理学療法士・介護職などさまざまな職種がチームとなってかかわります。患者さんに代わって介護保険サービスの調整を行うケアマネジャー、地域包括支援センター(いきいきサポートセンター)、社会福祉協議会の職員もメンバーとなって支援します。